No.010積み方

ブロックの積み方|1段目と鉄筋の順番・塀の決まり

ブロック塀(正面から・中の鉄筋は点線)2.2mまで鉄筋の間隔 80cm以下控壁(ひかえかべ)3.4m以下ごとに笠木ブロック基礎(地面に30cm以上)
図:ブロック塀の正面。朱の点線が中の鉄筋、朱の柱が控壁。高さ2.2mまで、基礎は地面に30cm以上埋める
名前
ブロックの積み方
読み
ぶろっくのつみかた
別の呼び名
ブロック積み、CB積み、補強コンクリートブロック造
英語
concrete block wall construction
見られる所
家のまわりのブロック塀、花壇や駐車場の土留め、門柱

ひとことで

ブロックの積み方は、基礎を作る → 1段目を水平にそろえて据える → 鉄筋を通しながら積み上げる → 鉄筋の入った空洞をモルタルで埋める、という順番です。塀として積むときは、建築基準法施行令に高さや鉄筋の入れ方の決まりがあります。

掲載

目次
  1. ブロックの積み方の順番
  2. ブロック塀の決まり(建築基準法施行令62条の8)
  3. 芋目地と破れ目地
  4. ブロックの大きさと種類
  5. DIYでのブロックの積み方と注意

ブロックの積み方の順番

コンクリートブロックは、穴の開いた四角いコンクリートの塊です。積むだけなら簡単そうに見えますが、穴に鉄筋を通し、モルタルで埋めて、はじめて塀としての強さが出ます。積み方の流れは次の4つです。

ブロックを積む順番1基礎鉄筋を入れて打つ21段目水平と位置を決める水糸3積み上げ縦筋を空洞に通す4横筋・詰める空洞にモルタル
図:ブロックを積む順番。基礎を作る、1段目を水糸に合わせて据える、縦の鉄筋を空洞に通して積む、横の鉄筋を入れる段を作り空洞をモルタルで埋める
  1. 基礎を作る:地面を掘り、鉄筋を入れたコンクリートの基礎を打つ。縦の鉄筋は基礎から立ち上げておく
  2. 1段目を据える:両端に張った糸(水糸)に合わせて、高さと位置をそろえて並べる
  3. 積み上げる:縦の鉄筋を空洞に通しながら、1段ずつモルタルで積む
  4. 横筋と充填:決まった段に横の鉄筋を入れ、鉄筋の入った空洞をモルタルで埋める

1段目がいちばん大事

ブロックの積み方で、職人がいちばん時間をかけるのが1段目です。1段目が少しでも傾いたり、高さがずれたりすると、上へ積むほどずれが大きくなり、途中で直せなくなります。入力候補に「ブロックの積み方 一段目」があるのも、ここでつまずく人が多いからでしょう。両端のブロックを先に据えて高さを決め、そのあいだに水糸を張って、水糸に合わせて中を並べていくのが基本です。

モルタルは目地の全面に

建築基準法施行令62条の6では、ブロックは目地の面の全部にモルタルが行きわたるように積み、鉄筋を入れた空洞と、縦の目地に接する空洞は、モルタルかコンクリートで埋めることになっています。モルタルを目地のふちにだけ載せると、見た目は同じでも中がすかすかになり、強さが出ません。

ブロック塀の決まり(建築基準法施行令62条の8)

塀として積むブロックには、建築基準法施行令62条の8に決まりがあります。2018年の大阪府北部の地震でブロック塀が倒れる被害が出てから、自治体が点検を呼びかけている項目でもあります。

項目決まり
高さ2.2m以下
壁の厚さ15cm以上(高さ2m以下の塀は10cm以上)
鉄筋の太さ径9mm以上
鉄筋を入れる所塀のいちばん上と基礎に横、端と角に縦
壁の中の鉄筋の間隔縦横とも80cm以下
控壁(ひかえかべ)長さ3.4m以下ごとに設け、基礎の所で高さの5分の1以上突き出す
基礎丈(高さ)35cm以上、地面に埋める深さ30cm以上

控壁と基礎の決まりは、高さ1.2m以下の塀には当てはまりません(構造計算で安全を確かめた場合も別扱い)。

ブロック塀(正面から・中の鉄筋は点線)2.2mまで鉄筋の間隔 80cm以下控壁(ひかえかべ)3.4m以下ごとに笠木ブロック基礎(地面に30cm以上)
図:ブロック塀の正面。縦と横の鉄筋(朱の点線)が80cm以下の間隔で入り、3.4m以下ごとに控壁が付く。高さは2.2mまで

控壁は、塀に直角に付ける短い壁で、塀が前や後ろに倒れるのを支えます。高さ1.2mを超える塀で控壁が見当たらなければ、決まりに合っていない見込みがあります。

自宅のブロック塀を点検するときは、高さ・厚さ・控壁の有無のほかに、塀が傾いていないか、ひびが入っていないか、ぐらつかないかも見ます。中の鉄筋は外から見えませんが、古い塀では鉄筋が入っていなかったり、さびて細くなっていたりすることがあります。気になる塀は、自治体の窓口や建築士に相談すると、点検の方法や、取り壊し・作り替えの補助金の有無を教えてもらえます。

芋目地と破れ目地

ブロックの積み方には、目地(ブロックとブロックのすき間のモルタル)の通し方が2つあります。

目地の通し方芋目地(いもめじ)縦の目地がそろう。補強ブロック塀はこれ破れ目地(やぶれめじ)半分ずつずらす。レンガや化粧積み
図:左の芋目地は縦の目地が一直線にそろい、右の破れ目地はブロックを半分ずつずらして積む
  • 芋目地(いもめじ):縦の目地を上から下まで一直線にそろえる。空洞も上下でそろうので、縦の鉄筋をまっすぐ通しやすい。補強ブロック塀ではこの積み方が一般的
  • 破れ目地(やぶれめじ):上の段を半分ずらして積む。縦の目地が続かないので、鉄筋の無い積み方でも崩れにくい。レンガや化粧ブロックの塀で見かける

芋目地という名前は、芋の畑の畝のように線がまっすぐ並ぶことから、と言われています。

ブロックの大きさと種類

ふつうのコンクリートブロックは、長さ390mm × 高さ190mmです。目地の10mmを足すと、ちょうど400mm × 200mmになり、5段積むと高さ1m、長さ方向は2.5個で1mと、計算しやすい大きさになっています。厚さは100mm・120mm・150mm・190mmなどがあり、塀の高さで選びます。

ブロックには、空洞の形や端の形の違う種類があります。

  • 基本形:まん中の、いちばん多く使うブロック
  • 横筋用:横の鉄筋を通すための溝があるブロック。横筋を入れる段に使う
  • 隅用・端部用:塀の角や端に使う、片側の面が閉じたブロック
  • 笠木ブロック:いちばん上の段にかぶせる、ふた付きのブロック。上から雨が空洞に入るのを防ぐ

DIYでのブロックの積み方と注意

入力候補には「ブロックの積み方 diy」もあります。花壇の縁取りや、低い土留めのように、2〜3段の高さなら自分で積む人も多いでしょう。

  • 低くても、1段目の下には砕石とコンクリート(またはモルタル)の下地を作る。土の上にじかに置くと沈んで傾く
  • 1段目は水平器と水糸で、高さと向きをそろえる
  • 2段目からは、モルタルを目地の面の全部に載せる
  • 土留めとして使うなら、ブロックの後ろに水が抜ける砕石の層を作る

高さ1.2mを超える塀や、道路や隣の敷地に面した塀は、倒れたときに人を巻き込むおそれがあります。基礎・鉄筋・控壁の決まりを満たす必要があるので、外構の専門業者に頼むのが確実です。石を積む石垣の積み方とは、鉄筋とモルタルで一体にする点が大きく違います。

ブロックの積み方のよくある質問

ブロックの積み方の基本の順番は?
基礎を作り、1段目を水糸に合わせて水平にそろえて据え、縦の鉄筋を空洞に通しながら積み上げ、横筋を入れる段を作って、鉄筋の入った空洞をモルタルで埋めます。
ブロック塀の高さに決まりはありますか?
建築基準法施行令62条の8で、補強コンクリートブロック造の塀の高さは2.2m以下と決まっています。壁の厚さは15cm以上(高さ2m以下なら10cm以上)です。
控壁はどんなときに必要ですか?
高さ1.2mを超えるブロック塀では、長さ3.4m以下ごとに控壁を設ける決まりです。基礎の所で塀の高さの5分の1以上突き出させます。
ブロックの大きさは?
ふつうのブロックは長さ390mm、高さ190mmで、目地の10mmを足すと400mm×200mmになります。厚さは100・120・150・190mmなどがあります。

確かめた資料

確認日:2026年11月1日

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