No.010積み方
ブロックの積み方|1段目と鉄筋の順番・塀の決まり
- 名前
- ブロックの積み方
- 読み
- ぶろっくのつみかた
- 別の呼び名
- ブロック積み、CB積み、補強コンクリートブロック造
- 英語
- concrete block wall construction
- 見られる所
- 家のまわりのブロック塀、花壇や駐車場の土留め、門柱
ひとことで
ブロックの積み方は、基礎を作る → 1段目を水平にそろえて据える → 鉄筋を通しながら積み上げる → 鉄筋の入った空洞をモルタルで埋める、という順番です。塀として積むときは、建築基準法施行令に高さや鉄筋の入れ方の決まりがあります。
掲載
ブロックの積み方の順番
コンクリートブロックは、穴の開いた四角いコンクリートの塊です。積むだけなら簡単そうに見えますが、穴に鉄筋を通し、モルタルで埋めて、はじめて塀としての強さが出ます。積み方の流れは次の4つです。
- 基礎を作る:地面を掘り、鉄筋を入れたコンクリートの基礎を打つ。縦の鉄筋は基礎から立ち上げておく
- 1段目を据える:両端に張った糸(水糸)に合わせて、高さと位置をそろえて並べる
- 積み上げる:縦の鉄筋を空洞に通しながら、1段ずつモルタルで積む
- 横筋と充填:決まった段に横の鉄筋を入れ、鉄筋の入った空洞をモルタルで埋める
1段目がいちばん大事
ブロックの積み方で、職人がいちばん時間をかけるのが1段目です。1段目が少しでも傾いたり、高さがずれたりすると、上へ積むほどずれが大きくなり、途中で直せなくなります。入力候補に「ブロックの積み方 一段目」があるのも、ここでつまずく人が多いからでしょう。両端のブロックを先に据えて高さを決め、そのあいだに水糸を張って、水糸に合わせて中を並べていくのが基本です。
モルタルは目地の全面に
建築基準法施行令62条の6では、ブロックは目地の面の全部にモルタルが行きわたるように積み、鉄筋を入れた空洞と、縦の目地に接する空洞は、モルタルかコンクリートで埋めることになっています。モルタルを目地のふちにだけ載せると、見た目は同じでも中がすかすかになり、強さが出ません。
ブロック塀の決まり(建築基準法施行令62条の8)
塀として積むブロックには、建築基準法施行令62条の8に決まりがあります。2018年の大阪府北部の地震でブロック塀が倒れる被害が出てから、自治体が点検を呼びかけている項目でもあります。
| 項目 | 決まり |
|---|---|
| 高さ | 2.2m以下 |
| 壁の厚さ | 15cm以上(高さ2m以下の塀は10cm以上) |
| 鉄筋の太さ | 径9mm以上 |
| 鉄筋を入れる所 | 塀のいちばん上と基礎に横、端と角に縦 |
| 壁の中の鉄筋の間隔 | 縦横とも80cm以下 |
| 控壁(ひかえかべ) | 長さ3.4m以下ごとに設け、基礎の所で高さの5分の1以上突き出す |
| 基礎 | 丈(高さ)35cm以上、地面に埋める深さ30cm以上 |
控壁と基礎の決まりは、高さ1.2m以下の塀には当てはまりません(構造計算で安全を確かめた場合も別扱い)。
控壁は、塀に直角に付ける短い壁で、塀が前や後ろに倒れるのを支えます。高さ1.2mを超える塀で控壁が見当たらなければ、決まりに合っていない見込みがあります。
自宅のブロック塀を点検するときは、高さ・厚さ・控壁の有無のほかに、塀が傾いていないか、ひびが入っていないか、ぐらつかないかも見ます。中の鉄筋は外から見えませんが、古い塀では鉄筋が入っていなかったり、さびて細くなっていたりすることがあります。気になる塀は、自治体の窓口や建築士に相談すると、点検の方法や、取り壊し・作り替えの補助金の有無を教えてもらえます。
芋目地と破れ目地
ブロックの積み方には、目地(ブロックとブロックのすき間のモルタル)の通し方が2つあります。
- 芋目地(いもめじ):縦の目地を上から下まで一直線にそろえる。空洞も上下でそろうので、縦の鉄筋をまっすぐ通しやすい。補強ブロック塀ではこの積み方が一般的
- 破れ目地(やぶれめじ):上の段を半分ずらして積む。縦の目地が続かないので、鉄筋の無い積み方でも崩れにくい。レンガや化粧ブロックの塀で見かける
芋目地という名前は、芋の畑の畝のように線がまっすぐ並ぶことから、と言われています。
ブロックの大きさと種類
ふつうのコンクリートブロックは、長さ390mm × 高さ190mmです。目地の10mmを足すと、ちょうど400mm × 200mmになり、5段積むと高さ1m、長さ方向は2.5個で1mと、計算しやすい大きさになっています。厚さは100mm・120mm・150mm・190mmなどがあり、塀の高さで選びます。
ブロックには、空洞の形や端の形の違う種類があります。
- 基本形:まん中の、いちばん多く使うブロック
- 横筋用:横の鉄筋を通すための溝があるブロック。横筋を入れる段に使う
- 隅用・端部用:塀の角や端に使う、片側の面が閉じたブロック
- 笠木ブロック:いちばん上の段にかぶせる、ふた付きのブロック。上から雨が空洞に入るのを防ぐ
DIYでのブロックの積み方と注意
入力候補には「ブロックの積み方 diy」もあります。花壇の縁取りや、低い土留めのように、2〜3段の高さなら自分で積む人も多いでしょう。
- 低くても、1段目の下には砕石とコンクリート(またはモルタル)の下地を作る。土の上にじかに置くと沈んで傾く
- 1段目は水平器と水糸で、高さと向きをそろえる
- 2段目からは、モルタルを目地の面の全部に載せる
- 土留めとして使うなら、ブロックの後ろに水が抜ける砕石の層を作る
高さ1.2mを超える塀や、道路や隣の敷地に面した塀は、倒れたときに人を巻き込むおそれがあります。基礎・鉄筋・控壁の決まりを満たす必要があるので、外構の専門業者に頼むのが確実です。石を積む石垣の積み方とは、鉄筋とモルタルで一体にする点が大きく違います。
ブロックの積み方のよくある質問
ブロックの積み方の基本の順番は?
ブロック塀の高さに決まりはありますか?
控壁はどんなときに必要ですか?
ブロックの大きさは?
確かめた資料
- 建築基準法施行令(e-Gov法令検索)(第62条の6 目地及び空胴部・第62条の8 塀)
- 仙台市 ブロック塀等の安全対策(施行令の塀の規定の解説)
確認日:2026年11月1日
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