No.011現場とまちの機械・目印

重機の種類と名前一覧|8種の姿と仕事を図で見分ける

重機の早見表(横から見た姿)油圧ショベルユンボ・バックホウブルドーザー押してならすホイールローダーすくって積むダンプトラック土を運ぶラフテレーンクレーン吊り上げるロードローラー締め固めるモーターグレーダー平らに削るクラムシェル深く掘ってつかむ
図:重機8種の早見表。朱の部分が、それぞれの重機が仕事をする所(バケット・排土板・フックなど)
名前
重機の種類
読み
じゅうきのしゅるい
別の呼び名
建設機械、建機
英語
types of construction machinery
見られる所
道路工事・ビルの基礎工事・解体工事・造成地。工事現場の囲いの中

ひとことで

重機の種類は、何の仕事をする機械かで分けると覚えやすくなります。掘るのは油圧ショベル、運ぶのはダンプトラック、ならすのはブルドーザー、固めるのはロードローラー、吊り上げるのはクレーンです。仕事をする部分の形を見れば、名前の見当がつきます。

掲載

目次
  1. 重機の種類は「仕事」で見分ける
  2. 油圧ショベル(ユンボ・バックホウ)
  3. ならす・削る・固める重機の種類
  4. すくう・運ぶ・吊る重機
  5. 道路工事で重機が出てくる順番
  6. 重機の運転に要る資格

重機の種類は「仕事」で見分ける

工事現場で見かける大きな機械をまとめて重機と呼びます。法令や業界では建設機械(建機)と呼ぶのがふつうで、重機はその通称です。

重機は、どれも黄色くて似て見えますが、仕事をする部分の形がそれぞれ違います。腕の先にバケットがあれば掘る機械、前に大きな板があればならす機械、前に鉄の輪があれば固める機械、と見ていくと見分けられます。

重機の早見表(横から見た姿)油圧ショベルユンボ・バックホウブルドーザー押してならすホイールローダーすくって積むダンプトラック土を運ぶラフテレーンクレーン吊り上げるロードローラー締め固めるモーターグレーダー平らに削るクラムシェル深く掘ってつかむ
図:重機8種の早見表。朱の部分が、それぞれの重機が仕事をする所
重機の名前仕事見分けどころ
油圧ショベル掘る・積む曲がる腕の先にバケット。上の部分がぐるりと回る
ブルドーザー土を押してならす前に大きな板(排土板)。足はキャタピラ
ホイールローダーすくって積む・運ぶタイヤで走り、前に大きなバケット
ダンプトラック土や砂利を運ぶ荷台が持ち上がって、積んだ物を下ろす
ラフテレーンクレーン重い物を吊り上げる伸び縮みする長い腕と、先のフック
ロードローラー地面やアスファルトを締め固める前(または前後)に大きな鉄の輪
モーターグレーダー地面を平らに削る前に長く伸びた車体のおなかに、斜めの板
クラムシェル深い所を掘ってつかみ上げるワイヤでつるした、二枚貝のように開くバケット

油圧ショベル(ユンボ・バックホウ)

重機の種類の中で、いちばんよく見かけるのが油圧ショベルです。腕を曲げ伸ばしして、先のバケットで土を掘ったり、ダンプに積んだりします。

油圧ショベルの各部(横から)ブーム旋回体から伸びる腕の根元アームバケット運転席(キャブ)旋回体上だけぐるりと回るクローラキャタピラ・足回り
図:油圧ショベルの各部。クローラの上で旋回体がぐるりと回り、ブーム・アーム・バケットの3つの関節で掘る

油圧ショベルには、呼び名がいくつもあります。

  • ユンボ:もとは商品名から広まった呼び名。今も現場ではいちばんよく使われる
  • バックホウ:バケットが運転席の方を向いていて、手前に引き寄せるように掘る形のこと。今の油圧ショベルの多くはこの形
  • パワーショベル:バケットが前を向き、前へ押し出すように掘る形を、本来はこう呼んだ。一般には油圧ショベル全体の呼び名としても使われる

小さな油圧ショベル(ミニショベル)は、住宅の基礎工事や水道工事など、狭い現場で活躍します。先のバケットを、岩を割るブレーカや、建物を壊すつかみ具に付け替えれば、解体工事の機械にもなります。

ならす・削る・固める重機の種類

ブルドーザーは、前の排土板(ブレード)で土を押して、山を崩したり、広い土地をならしたりする重機です。キャタピラで地面をつかむので、ぬかるんだ土地や坂でも力を出せます。

モーターグレーダーは、車体のおなかに付いた長い板を斜めに傾けて、地面を薄く削りながら平らに整えます。ブルドーザーより仕上げが細かく、道路の下地や、学校のグラウンドを平らにする仕事で見かけます。

ロードローラーは、大きな鉄の輪で地面やアスファルトを押しつぶして固めます。鉄の輪をぶるぶる震わせながら固める振動ローラーや、ゴムのタイヤを並べたタイヤローラーもあります。

すくう・運ぶ・吊る重機

ホイールローダーは、タイヤで走り、前の大きなバケットで砂や砂利をすくって、ダンプに積んだり、近くへ運んだりします。雪の多い地方では、除雪の主役でもあります。

ダンプトラックは、荷台を持ち上げて、積んだ土砂を一気に下ろせるトラックです。一般の道路を走るダンプのほかに、鉱山や大きな造成地だけで使う、背丈ほどのタイヤの大型ダンプもあります。

ラフテレーンクレーンは、でこぼこの現場(rough terrain)でも走れる移動式のクレーンです。1つの運転席で、走ることとクレーンの操作の両方ができます。腕(ブーム)を伸ばし、先のフックで鉄骨や資材を吊り上げます。

クラムシェルは、ワイヤでつるしたバケットが二枚貝(clam)のように開いて閉じる重機です。腕が届かない深い穴の底まで、バケットを下ろして土をつかみ上げられるので、地下の立坑や深い基礎の工事で使われます。

道路工事で重機が出てくる順番

1つの工事では、いくつもの種類の重機が順番に出てきます。道路を作る工事を例にすると、流れはこうなります。

道路を作る順番と重機掘る油圧ショベル1運ぶダンプトラック2ならすブルドーザー3平らに削るモーターグレーダー4締め固めるロードローラー5
図:道路を作るときの順番。掘る→運ぶ→ならす→平らに削る→締め固める
  1. 油圧ショベルで地面を掘る
  2. 掘った土をダンプトラックで運び出し、代わりに砕石を運び込む
  3. ブルドーザーで砕石を広げてならす
  4. モーターグレーダーで表面を平らに削り整える
  5. ロードローラーで締め固め、その上にアスファルトを敷いてまた固める

どの重機が来ているかを見れば、その工事がいまどの段階かが分かります。 通勤の途中で道路工事を見かけたら、どの機械が動いているかを見てみてください。

重機の運転に要る資格

重機は、運転免許だけでは現場で動かせません。労働安全衛生法で、機械の種類と重さごとに必要な資格が決まっています。

機械大きさ必要な資格
油圧ショベル・ブルドーザー・ホイールローダーなど機体重量3t以上車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習
同じ機体重量3t未満小型車両系建設機械の特別教育
移動式クレーン吊り上げ荷重5t以上移動式クレーン運転士免許
移動式クレーン1t以上5t未満小型移動式クレーン運転技能講習

公道を自走するには、これとは別に、大型特殊免許などの運転免許が要ります。

重機の種類のよくある質問

重機にはどんな種類がありますか?
掘る油圧ショベル、ならすブルドーザー、すくうホイールローダー、運ぶダンプトラック、吊るクレーン、固めるロードローラー、平らに削るモーターグレーダー、深く掘るクラムシェルなどがあります。
ユンボとバックホウとパワーショベルは同じものですか?
どれも油圧ショベルの呼び名です。バックホウはバケットが運転席側を向いて手前に引いて掘る形、パワーショベルは本来バケットが前を向く形を指しますが、現場ではまとめてユンボと呼ぶことも多くあります。
重機を運転するのに資格は要りますか?
要ります。油圧ショベルなどは機体重量3t以上なら運転技能講習、3t未満なら特別教育の修了が必要です。公道を走るには大型特殊免許などの運転免許も要ります。

確かめた資料

確認日:2026年11月1日

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