No.005図面の記号
電気図面記号一覧|照明・スイッチ・コンセント早見表
- 名前
- 電気図面記号
- 読み
- でんきずめんきごう
- 別の呼び名
- 配線用図記号、電気設備図の記号
- 英語
- electrical wiring symbols (floor plan)
- 見られる所
- 家を建てるときの電気配線図、マンションの間取り図の電気の図、ビルの電気設備図
ひとことで
電気図面記号は、照明・スイッチ・コンセント・分電盤などの位置を、丸や四角の記号で図面に描くための決まりです。日本では JIS C 0303「構内電気設備の配線用図記号」がもとになっていて、住宅の電気配線図もビルの設備図も同じ記号で描きます。
掲載
電気図面記号は「部屋のどこに何があるか」の地図
家を建てるときやリフォームのときに渡される電気の図面は、間取り図の上に、照明・スイッチ・コンセントの位置を記号で書き込んだものです。記号が小さく、似た丸が並ぶので最初は読みにくいのですが、よく出る記号は10個ほどしかありません。
この図面を読むときは、次の順に追うと迷いません。
- 部屋ごとに、白い丸(照明)を探す
- 照明から線をたどって、どの黒丸(スイッチ)につながっているかを見る
- 壁ぎわのコンセントの数と高さ(添え字)を数える
- 換気扇・エアコン用のコンセント・分電盤など、決まった場所に1つだけある物を確かめる
打ち合わせでは「この部屋のコンセントは何口か」「スイッチは入口のどちら側か」がよく話題になります。記号が分かれば、図面の上でそのまま確かめられます。
電気図面記号の一覧(住宅でよく出るもの)
国土交通省の「公共建築設備工事標準図(電気設備工事編)」は、図示記号を JIS C 0303 によると定め、その代表を表にまとめています。そこから住宅の図面でよく見るものを選んで描き直したのが次の早見表です。
| 記号の形 | 名前 | 見分け方 |
|---|---|---|
| 白い丸 | 照明器具(天井付) | 天井のシーリングライトやダウンライト |
| 片側を塗った丸 | 照明器具(壁付) | 塗った側が壁。ブラケットライト |
| 黒い丸(大きめ) | 非常用照明 | 停電したときに点く照明 |
| 長方形の中に丸 | 照明器具(ボックス付) | 細長い照明。オフィスの照明に多い |
| 小さな黒丸 | スイッチ(タンブラスイッチ) | 照明の白い丸と大きさで見分ける |
| 黒丸+「3」 | 3路スイッチ | 2か所から同じ照明を点け消しする。階段の上と下など |
| 片側を塗った丸に横線2本 | コンセント(壁付) | 塗った側が壁。横線がコンセントの差込口の印 |
| コンセント+「E」 | 接地極付コンセント | アース付き。洗濯機・電子レンジ・冷蔵庫の所 |
| 丸の中に小さな丸2つ | 換気扇 | トイレ・浴室・台所 |
| 塗り分けた長方形 | 分電盤 | ブレーカーの箱。家に1つ |
| 小さな四角 | ジョイントボックス | 天井や壁の中で電線をつなぐ箱 |
| 丸に M | 電動機(モーター) | 電動シャッターなど |
スイッチとコンセントの添え字
記号の右下に小さく付く文字や数字は、そのスイッチやコンセントの種類を表します。標準図の表から、住宅で目にしやすいものを抜き出すと次のとおりです。
| 添え字 | 付く記号 | 意味 |
|---|---|---|
| 3 | スイッチ | 3路スイッチ(2か所で点け消し) |
| 4 | スイッチ | 4路スイッチ(3か所以上で点け消し。3路と組み合わせる) |
| H | スイッチ | 位置表示灯付(暗いときにスイッチの場所が光る) |
| L | スイッチ | 確認表示灯付(点いているときに光る。換気扇によく使う) |
| E | コンセント | 接地極付(アースの穴がある) |
| ET | コンセント | 接地極付・接地端子付(アース線をつなぐねじもある) |
| 20A | コンセント | 20アンペアのコンセント(電子レンジ・IHなど) |
| WP | スイッチ・コンセント | 防雨形(外に付ける) |
コンセントの記号の横に「2」と数字があれば、差込口が2つあるコンセント(2口)という意味です。標準図では「2個以上は傍記による」として、記号の横に数を書き添える決まりになっています。
配線の線の読み方
記号どうしをつなぐ線は、電線の通り道です。線の種類で、どこを通すかが分かります。
- 実線:天井隠ぺい配線。天井裏を通す、住宅でいちばん多い配線
- 長い破線:床隠ぺい配線。床下や床の中を通す
- 短い破線:露出配線。壁や天井の表面にはわせる配線
- 線の上の斜線:その区間に通す電線の本数(斜線3本なら3本)
住宅の配線図では、スイッチと照明をつなぐ線が弧を描いて引かれていることが多くあります。これは「このスイッチでこの照明を点ける」という対応を示す線で、実際の電線もおおよそその組み合わせで天井裏を通ります。
図面に書いてあるのに記号の意味が違うとき
電気図面記号は JIS で決まっていますが、住宅会社や設計事務所が独自の記号を足していることもあります。たとえば、エアコン用のコンセントに「AC」、テレビの端子に「TV」と書き添えたり、標準の記号の代わりに分かりやすい絵を使ったりする例です。
図面の端には、たいてい凡例(はんれい)という記号の説明の表が付いています。見慣れない記号に出会ったら、まずその図面の凡例を見るのが確実です。凡例が無いときは、設計者に「この記号は何ですか」と聞いて構いません。
電気図面記号を見て確かめておきたいこと
図面の段階で直すのは簡単ですが、工事が終わってからコンセントを1つ足すのは壁を開ける工事になります。記号が読めるうちに、次のことを確かめておくと住んでからの不便が減ります。
建築の平面図に出てくる窓・ドア・壁の記号は、建築図面記号の項目で別にまとめています。電気の図面は建築の平面図の上に重ねて描くので、両方が読めると図面全体が分かるようになります。
電気図面記号のよくある質問
電気図面記号のもとになっている決まりは何ですか?
スイッチとコンセントの記号はどう見分けますか?
スイッチの記号の横の「3」は何ですか?
図面に知らない記号があるときは?
確かめた資料
- 国土交通省 公共建築設備工事標準図(電気設備工事編)令和4年版(図示記号の表(配管配線・電灯・コンセント・機器・盤))
- 日本産業規格 JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号(日本規格協会)(規格の名前と対象)
確認日:2026年11月1日
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